時間帯別電灯の検討2

時間帯別電灯の検討

 この夏の電力需給の逼迫を緩和するための処置として、ピーク抑制型季節別時間帯別電灯(電力会社により名称は異なります)を導入しました。これは前回お話しした時間帯別電灯の発展版で、夜間はそのままに、夏季(7~9月)の13時~16時の電力量料金を従来の2倍に引き上げる代わりにそれ以外の時間帯を少し割り引くというプランです。
 実はこれ、普通に生活していると、ほぼ100%時間帯別電灯より電気料金は値上がります。夜間に電力使用の多い我が家の場合でさえ、年間電気料金は時間帯別電灯に比べると2.7%増に、従量電灯と比べても2.5%増になります。

 ではどうすれば電気料金を下げることが出来るのでしょうか。ズバリ13時~16時に電気を使わないことです。照明は勿論、テレビも消します。当然、掃除・洗濯などは以ての外です。
 しかし、冷蔵庫やエアコンはさすがに3時間も止めておくと庫内の食品や身体に悪影響があるのではないかと危惧しそうです。しかし、冷蔵庫は開け閉めをしなければ3時間くらいはもちますので、13時なったらコンセントからプラグを抜いて3時間待ちましょう。
 一方のエアコンですが、13時の直前までガンガンに冷やし、13時に停止してその余熱(余冷?)で凌ぎます。そして、16時に再び電源を入れましょう。それをするとピーク抑制型季節別時間帯別電灯でも安くすることが出来ます。

 と、ここまで机上の空論を申し上げましたが、その上で懸念が2つあります。

 1つはみんながこの節電方法を取り入れると16時に使用電力が跳ね上がり、電力供給が追い付かず、大規模停電に発展する可能性があります。
 と不安を煽ってみましたが、それが原因で大規模停電が起こったり計画停電が拡大することはないと思います。なぜならば前回もお話しした通り、この手の電気料金メニューは基本料金が高いため、このプランに挙って変更するとは考えにくいからです。
 実際に電力会社の試算ではこのメニューによる節電効果は数千kWと、電力供給量の僅か0.01%ほどに留まると見ています。やはり電力会社の節電(電力需要の分散)に対する本気度が見えませんね。
 私が料金体系を見直すならスマートメーターの設置という初期投資は必要(全部の電気メーターを一気に変えると莫大な費用が必要ですが、希望者or順次更新ならそれほど高くはない)ですが、もっと弾力的で公平(平等ではないです)で持続可能な料金設定をしますけどね。

 因みにあと1つは、16時以降に電源を入れたエアコンや冷蔵庫の負荷がかかるため、トータルで見た場合の電力使用量は増えてしまう(※)ということです。電力使用量は増えてしまうとその分電気料金の削減幅が減少してしまいます。果たして時計と睨めっこしながらの神経戦が電気料金に見合うのかどうか......私は割に合わないと思います。

※熱量保存の法則上、電気を切断している時間が長いほど総電力使用は少なくなると提唱している方がいますが、それは間違いです。特にエアコンはヒートポンプが進化したこともあり、外気温と室温によって効率が大きく異なります。

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このページは、sakumaが2012年6月20日 18:06に書いたブログ記事です。

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