冷蔵庫の節電

 家庭での消費電力の約1割を占めるといわれているが、冷蔵庫です。最近発売されている冷蔵庫は10年くらい前に比べると消費電力が40%~70%程減っています(仕様ではそれほど減っていないように見えますが、2006年の計測方法の改定で算出方法が大きく変わっています)が、ここ数年だけを見るとあまり減っていません。
 それは省エネが頭打ちになりつつあることと、庫内容量を増やすため(冷蔵庫自体をスリムにするため)に断熱材の厚みを薄くしていることが上げられます。

 また、省エネが進んでいるのは500リットル超の大型冷蔵庫で、中小型はあまり進んでいなかったりします。ですので、300リットル台の冷蔵庫は軒並み500リットル超の冷蔵庫より年間消費電力が多かったり、単身用の100リットル前後の冷蔵庫が500リットル超の冷蔵庫と同じ消費電力だったりします。あと、メーカーや機種によってはお買い得な冷蔵庫もありますので、それ以外の機能がいらないのであれば価格・容量・消費電力だけを比べると選択しやすいです。

 
 ところで、買い換えずに冷蔵庫の消費電力を減らす方法として、数年前から節約生活番組などで取り上げられている冷蔵庫用ビニールカーテンがあります。理論としては「庫内の冷気を逃がさない」とそれなりに正論が述べられていますが、デメリットが全く語られていません。

 まず、ドアポケットの飲料等を冷やすのに時間がかかってしまうことです。折角ドアポケットまで冷気が循環する構造になっているのに、のれんのおかげで冷気がシャットアウトされてしまいます。
 また、のれんが邪魔になり、食品の出し入れに時間がかかることです。確かにカーテンより内側の温度変化は小さいですが、カーテンの外側の温度変化は大きいため、ドアポケットがいっそう冷えない原因になります。
 更にのれんが視界を邪魔することで庫内の食品を見落としたりして放置され、最悪腐らす原因になってしまいます。庫内の食品を常にリストアップするのなら良いですが、そんな手間をかけている家庭はまず皆無でしょうし、チェックするために(庫内のものを全部外に出したり、開けっ放しにして)棚卸しをしようものなら本末転倒です。

 ですので、私はビニールカーテンは付けるべきではないと考えています。但し、庫内に保存している食品点数が極少量なら、先に述べたデメリットが無くなりますので、メリットがありそうですが、そういう冷蔵庫って開け閉めの回数も少ないですので、あまり意味が無さそうです。

 
 そんな小手先のテクニックで効果があるのかないのかわからないことをするくらいなら、設置場所を見直しましょう。側面は2センチ、背面は10センチの空間を開け、上部には物を置かない。それをするだけで20%以上改善するケースもあるようです。
 尚、我が家では片側の側面のみスペースを作ってみましたが、2%弱しか削減しませんでした。しかも、環境が一定ではない(気温・開閉回数など)ので、誤差の範囲ですらあります。
 とは言え、一応側面は2センチ隙間があれば良いとカタログに書いてありますし、それ以上開けることによって放熱効率が良くなり(消費電力の測定では5cmの隙間を空けています)、更なる省エネ効果が期待できます。
 但し、隙間を開ければ開けるほど効果はあるといっても何十センチも開ける余裕のあるご家庭は少ないでしょう。ですので、側面はメーカー推奨値の2倍、背面はメーカーの推奨値、上には物を置かない、で電気料金を節約しましょう。更に年に一度でも構いませんので、掃除をしましょう。特に背面に埃がついていると放熱効率が悪くなるようです。

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このページは、sakumaが2012年6月 8日 17:58に書いたブログ記事です。

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