2012年7月アーカイブ

省エネの副産物

 電気を消費すると様々なエネルギーに変換されます。
 電気エネルギーは光エネルギー(照明・テレビなど)・運動エネルギー(掃除機・ミシンなど)・音エネルギー(ラジオなど)・熱エネルギー(トースター・アイロンなど)に代わります。
 しかし、本来は必要のないエネルギーに置き換わることも多く、例えば掃除機などは一部のエネルギーが音エネルギーに置き換わりモーター音を唸らせています。

 その中で最も無駄に発せられているエネルギーはダントツで熱エネルギーです。熱エネルギーはPCやACアダプタ、白熱電球などはその代表格なのではないでしょうか。それ以外にも蛍光灯や扇風機、ゲーム機など全ての電気製品で熱エネルギーが発せられています。
 最近の省エネ電気製品はその無駄な熱をなるべく排除するように作られていますが、変換効率が100%にならない限りなくなることはありません。
 また、本来の役割を果たしている光・運動・音の各エネルギーは最終的に熱エネルギーに置き換わります。ですので、エネルギーが室内で留まるのであれば、室内で消費される電気エネルギー(消費電力)=熱エネルギーとなります。

 ところで、この熱エネルギーは冷房にとっては余計な仕事をさせる原因となってしまいます。どのくらい余計なのかはエアコンの能力や熱源の発生時期によって変わりますので、一概には言えませんが単純な例を挙げますと、COP5.0のエアコンで3000円/月、その部屋の(エアコンを除く)電気代が4000円/月だとすると、800円/月が電気製品による熱エネルギーの分となります。しかし、その部屋の電気代を3000円/月に省エネしたとすると、電気製品による熱エネルギー分の電気代は600円/月となり、エアコンの電気代も差額の200円/月分が減った2800円/月となります。つまり、省エネでその部屋の電気代1000円/月を減らせるだけでなく、エアコンの分を含めて合計1200円/月を減らすことが出来ます。これは嬉しい誤算になるのではないでしょうか。

 但し、これは夏場のことです。冬場になると、熱源(電気の消費=熱エネルギーの発生)が減ってしまうと暖房に必要なエネルギー(消費電力、灯油・ガスの使用量)は増えますので、この場合は副産物ではなく副作用になってしまいますが、エアコンの消費電力増<省エネによる消費電力減ですし、熱を逃がすことよりも熱を閉じこめる方が容易いです。

エアコンの待機電力

 殆どのエアコンはリモコンで操作していますので、当然リモコンに対しての待機電力が発生しています。ですので、シーズンオフなど長期間エアコンを使わないときはコンセントを抜いたりブレーカーと落とすといったことをこまめにすることで、一台あたり十円~百数十円/月(待機電力0.5W~8Wと想定)の節電効果があります。

 そこで「毎日使わない間ブレーカーを落とすと、更に節電出来るのでは」という期待が生まれてきます。確かに、節電効果はあることにはあります。ですが、ブレーカーを落としてしまいますと冷媒を均等に循環させている機能も停止してしまい、「冷媒寝込み」という現象が起きてしまいます。

 冷媒寝込み現象は通電してから数時間(機種により異なります)で解消されますが、それまでにエアコンを作動させてしまうと電力負荷が大きくなるばかりか、機材を傷める可能性がありますので、シーズンインの間はブレーカーを落としたりコンセントを抜いたりといったことは控えましょう。
 尚、ここまで読まれた方ならわかると思いますが、エアコンの待機電力はこの冷媒寝込みの解消にも(むしろ冷媒寝込みに殆どの待機電力が)使われています。

 シーズンインに入る前は余裕を見て前日にブレーカーを上げたりコンセントを挿したりして使用するための準備を整えておきましょう。

ブルーライトの抑制

 LED液晶テレビやLEDディスプレイを見ていると目が疲れやすい、という人が増えているようです。

 その原因は画面から放出されるブルーライトが原因といわれています。このブルーライトというのは、可視光線のうち380~495ナノメーターの波長をもつ光のことを指してて、波長が短いがために網膜に影響を及ぼしています。

 ブルーライト自体は昔からありましたが、ブラウン管やLEDではない液晶画面では赤や緑の光の方が多く放出されていましたので、問題にはなりませんでした。(ブラウン管の場合はちらつきなどの方が大きな問題となっていました)
 ところが、LED画面がもてはやされている昨今、この問題が如実に広がりを見せるようになりました。しかも、これはテレビやディスプレイだけでなく、スマートフォンのようなモバイル機器にも当てはまる問題です。
 更にいえば、近年はクール色が流行っているため、画面の色温度が高く(青っぽく)なっていることが問題に拍車をかけています。

 さて、このブルーライトを軽減する方法として、それを抑制する商品の使用が上げられます。具体的にいえばブルーライトを抑制する眼鏡や液晶保護フィルムです。商品にもよりますが、大凡ブルーライトを半減してくれます。
 但し、一部の商品で「ブルーライトを最大55%削減と謳っている物がありますが、それはあくまでも"最大"55%であって、ブルーライト全体でいえば30%も削減出来ていないものもありますので注意が必要です。

 ところで、ブルーライトは画面から放出されていますが、真っ黒にするとブルーライトが皆無になってしまいます。これは当たり前ですね。すると、「輝度を下げればブルーライトを減らすことが出来るのでは?」という疑問が浮かんでくるでしょう。
 実は大正解です。モニターにもよりますが、最大輝度を中間輝度にするだけでブルーライトの放出量は45%~78%も削減されます。余計な商品を買わなくて済むばかりか、電気料金をも削減出来て一石二鳥です。
 もし、モニターが暗いと感じるなら、照明も暗くしましょう。すると、相対的にモニターが明るく見えます。照明の電気料金も抑えられるので、一石三町になりました。
 当然、書類を書いたりするときに暗いと感じるならば明るくすればいい話でし、部屋全体の照明の明るさを換えたくないのならば電気スタンドを使いましょう。
 もし、どうしても輝度を落としたくない、というのであれば、色温度を下げると良いでしょう。元々色温度が高めなのも原因ですので、それをちょっと低く(赤っぽく)するだけでも効果があります。

照明の性能

 照明器具の選定中に疑問がありました。
 それは明るさや消費電力の性能は照明器具の性能によるのか?蛍光管の性能によるのか?それとも両方の性能によるのか?というものです。

 何故なら照明器具を購入するときは蛍光管が付属しており、その蛍光管との組み合わせで仕様が決まっています。
 ところが、蛍光管が寿命を迎えて買い換えたとき、そのメーカーと別のもの、もしくはそのメーカーのものであっても別のグレードのものだったりすることは珍しくありません。ところが、その蛍光管には長寿命を謳っていたり、明るさを強調していたりと、他の蛍光管との差別化をはかっています。
 果たして何をどう見ればそのことがわかるのでしょうか。1つ1つ紐解いていきましょう。

 まずは消費電力です。30ワット型の丸形蛍光管を1つ使う照明器具の場合の消費電力は30W、ではありません。照明器具(に組み込まれている安定器等)により大きく異なります。
 我が家にある32W+40Wのインバーター式の照明器具が複数ありますが、その消費電力は62W~85Wまで様々です。つまり、消費電力は照明器具の性能によるということになります。

 次に明るさですが、基本的には蛍光管の性能によります。但し、照明器具のインバーター性能により全光束が上下するものがあります(仕様の全光束に反映されています)し、器具効率により器具光束も変わりますので、照明器具の性能・仕様も関わってきます。
 ですが、同じ照明器具を使い続けるのなら、明るい蛍光管を選んだ方が良いでしょう。暗いものは同じ消費電力にもかかわらず、30%程全光束が落ちるものもあります。明るい蛍光管でも安いものなら32W+40Wのセットでも数百円です。数年使うものに百円程度ケチっても仕方がないでしょう。

 最後に蛍光管の寿命ですが、これも基本的に蛍光管の性能によります。但し、グロー球や安定器の性能(寿命)により短くなることがあります。値段は寿命に比例する感じですので、交換が面倒だったり、ゴミの減量に取り組んでいるのなら是非長寿命の蛍光管を選んでください。
 尚、蛍光管の寿命が極端に短い場合は安定器(照明器具本体)の寿命を疑った方が良いですよ。

2012年上半期の節電効果

「偉そうに御託を並べているけど、あんたは一体どれだけ節電しているんだ?書いている効果も机上の空論ではないのか?」という疑問をお持ちの方もおられると思います。
 そこで、2012年上半期(昨年12月~6月)に於ける実際の1日あたりの電力使用量を表にまとめてみましたので早速ご覧いただきたいと思います。

 

                 一日あたり 同昨年    前年  30日換算
    期間  電気料金 使用量  使用量  使用量   同月比  削減額  主な節電対策
12月 34日間  15401円 636kWh 18.70kWh 19.29kWh   -3.05%   450円  前年より白熱球
1月 28日間  12893円 539kWh 19.25kWh 19.32kWh   -0.37%   55円
2月 29日間  12055円 506kWh 17.45kWh 19.46kWh  -10.36%  1542円  シーリング、PC
3月 32日間  11437円 481kWh 15.03kWh 19.64kWh  -23.45%  3523円
4月 34日間  11199円 472kWh 13.88kWh 18.03kWh  -23.01%  3174円  プラズマ
5月 28日間   7576円 331kWh 11.82kWh 18.93kWh  -37.54%  5435円  待機電力
6月 29日間   7436円 324kWh 11.17kWh 22.41kWh ※-50.14% ※8594円  冷蔵庫

 

 どうです?効果は十分あると思いませんか?但し、6月分の(※)に関しては昨年はエアコンを使ったのに対して、今年は稼働していませんので、その差を考慮する必要があります。

 我が家で主に行ったことは、1:白熱球→電球型蛍光灯、2:蛍光灯シーリング→LEDシーリング、3:PC買い換えによる環境見直し、4:プラズマテレビ→LED液晶テレビ、5:待機電力の見直し、6:冷蔵庫の集約の6つです。
 かかったお金は124900円でしたが、計算上5500円/月+αの削減となっていますので、ほぼ想定通りの効果が得られています。この効果が持続するならこの先行投資は大成功と言って差し支えないでしょう。
 尚、例えばプラズマテレビは4月下旬に買い換えたため、効果が出たのは5月になってからですので、月中にある程度の効果が現れたとしてもそれが完全に反映されるのは翌月になります。

 冷蔵庫を含めた効果に関しては、夏季のエアコン使用量は気温変動に大きく影響されるため、10月にならなければ確定させることが出来ません。

節電トライアル

関西電力では夏の電力逼迫を回避する意味を込めて、一定の節電を達成した契約者全員にQUOカードを進呈する「節電トライアル」の登録を受け付けています。
 2012年7月~9月の3か月分の電気使用量の合計が昨年同期間の合計と比較し、15%以上削減した場合、1500円分のQUOカードを達成した契約者全員に進呈されます。また、10%以上(15%未満)でも1000円分を、5%以上(10%未満)でも500円分が進呈されます。更に、仮にそれらの条件を満たなくても抽選で1000名に500円分が当たりますので、登録しない手はないでしょう。

 我が家では通常月で35%、夏季でも20%の節電を目指しています(エアコンの温度調整は例年通り基本27℃設定を考えていますので夏季は低めの目標です)ので、15%の節電は十分可能だと踏んでいます。ですので、当然応募しました。(あ~、関西電力管内に住んでいるのがばれる~)

 また、「はぴeみる電」に新規登録されますと、更に500円分のQUOカードが上乗せされて進呈されます。尚、はぴeみる電は節電トライアルの条件を達成されなくても500円分のQUOカードは貰えます。
 但し、検針時に投函されていた「電気ご使用量のお知らせ」は投函されなくなりますので、各自Web上で見に行く必要がありますが、過去の使用量と比べられるなどの便利な機能を使うことが出来ます。

 取り敢えず、我が家ではQUOカード2000円分がほぼ手中にしたと言っても過言ではないでしょう。と、高を括っていると「14.99%で未達」ってことにもなりかねませんので、特に今年は猛暑にならないことを祈りましょう。でも3か月予想では猛暑らしいんですよねぇ。
 因みに気は引き締めません。私の省エネモットーは「ユル~く節電」だからです。

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